ゴミ箱

適当な事を適当に書く

ライブ初心者が「さなのばくたん。-メチャ・ハッピー・ショー-」に行った話

来年の、同じような立場の人に向けて。

 

イベント当日の準備

もしイベント前で困っているライブ初心者せんせえがいるなら、ここだけ読んで!

10年ほど前に同人イベントへ参加したことはあるが、ライブや応援上映には行ったことが無かった。なんか光る棒を振るらしい!ということしか知らなかった。

結論を述べると、イベントには以下のものを準備をしておけば良い。

  • 光る棒(ペンライト)は、現在の情勢では特に必須
  • チケットは忘れずに

ペンライトは、ライブ出演者や他のオタクとのコミュニケーションに必須なので、絶対にあった方が良い。今の情勢では特に声を発することもできないので、ペンライトが唯一の意思表示手段になる。現地物販で買えるけど、入手できなかった場合は最悪ドンキでも買えるぞ!とりあえず赤・青・ピンク・緑があれば困らない。色が多すぎると逆に切り替えが大変かも。電池蓋は10円玉で外そう。

あと、チケットが無いと会場に入れないので忘れないように。

ホントに最低限これだけあれば十分楽しめる。あとは愛の強さによる。

 

名取さなを好きになったきっかけ

こんな記事を見に来るオタクはこういうのが好きだと思うので書く。

私がVTuberを見始めたのは2020年初め頃だったと思う。コロナ禍で在宅勤務がメインになり、YouTubeでラジオ的に動画を流すようになった。そんな中、Twitterで見かけた初期と現在のギバラの比較動画に衝撃を受けて、VTuberを見るようになった。

Tweetは見つけられなかったが、初動画とこの動画との比較だった。

www.nicovideo.jp

 

こうして、YouTubeくんのサジェストによって面白いVTuberをたくさん知り、無限に動画を見続ける「沼」にハマっていった。

名取さなもその中で知ったVTuberだったと思う。何番目に見た動画か忘れたけど、2020年のコロナ禍序盤で初イベントが中止になってしまった、この動画をきっかけに名取のことが好きになった。

www.youtube.com

 

この動画を見始めた時点では、そんなに名取のことは知らなかったし、状況をネタにしていた感じだったので「運が悪かったなぁ」としか思っていなかった。ただ、終盤につれて悲しさに耐えきれなくなっていく名取を見て、ものすごく心を打たれた。初めはいつものようにプロレスをしていたリスナーコメントの色も変わっていき、たった一人のライブ映像を見せられた時には、本当に悲しくなった。

ここまで準備してきたものが台無しになって、自分だったらしばらく立ち直れないと思う。でも、名取が泣いたのはこの回だけで、それからはいつも通りリスナーとプロレスを続けていた。強い人だな、と思った。

 

こうして、次のリベンジイベントは絶対に参加したいと思い、去年のばくたんも応募したが落選だった。今年もダメかな、と考えていたけど運良く当選し、無事現地参加できた。

 

土日でテンションをチューニングして、最高の本番を迎えた

今年のばくたんは月曜日だったので、土曜日から川崎に泊まってラ・チッタデッラのコラボレストランや東京駅のサンリオコラボを巡っていた。意外だったのが、本番の月曜日が最も混雑していた(らしい)ことだった。土日よりもイベント当日という要素が強いみたい。

 

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土日は比較的穏やかな混み具合で、ゆったりとコンプリートすることができた。一番印象的だったのは、やはり「せんせえ(名取リスナー)は実在するんだ…」と実感したことだった。今まで文字列でしか認識していなかったものが、周りに実際たくさんいるというのは何とも言えない気持ちだった。年齢層は、案の定というか20代~30代が中心という感じで、男女比は95:5くらいだった(いや知ってた)。アラサーが多いこともあるのか、落ち着いた人が多い印象だった。

いきなり大量のせんせえに飲まれると気持ちがついていかなかったと思うので、徐々に「その場にいる」という実感を得てテンションを上げていけたのは良かった。

 

月曜日は物販まで別の場所にいたが、Twitterを見ていると前日までの比じゃないくらい混雑していたらしい。土日は少なくとも11時台は人も疎らだったが、月曜日は行列が凄かったとか。タワレコの初回限定盤は15分くらいで完売したらしい。

物販は14時から待機列形成予定だったが、13時50分頃現地に着いたときには既に謎の列ができていた(たぶん100人くらい)。スタッフの方も焦ったのか最初の誘導がまずくて若干の混乱が起きていたが、歴戦のインターネットオタクが多いのかモラルが高く、騒動には至らなかった。結局、14時に仕切り直しのような形で列が形成され、ある程度の不公平はあったかもしれないが、なんとか落ち着きが生まれた。最終的に500人はいた気がする。

 

大混雑の物販を抜けて、ホテルに戻って荷物整理・休憩した後、夜再びイベント会場へ戻った。夜のチネチッタは綺麗だった。

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少し遅めに会場入りすると、せんせえの群れで大混雑していた。フラスタ撮影の順路列みたいな謎の秩序があり、ベルトコンベアーのように流れながら撮影していった。

 

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混雑がヤバかったので15分前くらいに席についた。席は通常の映画館のもので、スクリーンにライブ映像が出力される。たぶん配信ではカメラワークが自動で切り替わっていたのだろうけど、現地では固定カメラ(全体 + 顔アップ)で、名取が飛び跳ねている様子がよく分かる。めっちゃ動くやん!と思った。また、現地勢は、謎の能力で名取から監視されています。

 

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このイベントは静止画撮影・SNS共有はOKで、動画撮影・録音はNGというレギュレーション。バーチャルYouTuberは情報拡散とデカい唐揚げが大好きです。

ライブは時々音声がブツブツになる感じで若干不穏だったが、途中でとうとう止まってしまった。初めは何らかの演出かと思ったが、本当にトラブっていたらしい。無音の中、声を発することもできないせんせえたちが取った行動は、ペンライトで草を生やすことだった。去年から、発声できないせんせえたちは「ペンライトの色」で感情を表現するようになったのだが、今年は「緑は草」という序盤にあったコメントがきっかけで緑で草を表現するようになった。草を生やしまくることでトラブルを流そうとするせんせえたちの優しさだった。一部、謎のバラードが聞こえているせんせえもいたようで、情緒的にピンクのペンライトを振っていた。とにかく、みんな無音の中楽しそうにしていた。異様空間だったけど楽しかった。

 

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そんな会場の様子が見えていて安心したのか、復帰後も名取は楽しそうにライブを続けて、無事イベントは終了した。退場アナウンスがとても特徴的な良い声で、あれ、これ聞いたことある声な気がする…と思ったらゼだった。分からなかった自分に驚いた。

 

ライブ初参加の感想

これが初めて参加した(若干特殊な)ライブだった。初参加しての感想は、ライブとは「他の参加者との気持ちの共有の場」というものだった。コンテンツをじっくり見るのではなく、他の人と一体になって気持ちを表現したり、あるいは自分なりにシグナルを発信したりする、そこにいる全員とのコミュニケーションの場だった。YouTubeのチャット欄が現実になったものと考えるのが妥当っぽい。普段コメントしないけど、その場にいるということはコミュニケーションに参加せざるを得ず、空気読みの世界ではあった。でも、とても楽しかった。YouTubeのチャット欄とか眺めるのが好きな人ならたぶん楽しめる。

シアター・ネット配信ごとに特徴があって、名取を通じて他のシアターのペンライト色傾向を聞いたりするのが楽しかった。本当に大規模コミュニケーションという感じ。

逆に、コミュニケーションが取れないとたぶん辛いので、ペンライトは必須だと思う。無い人は拍手でも参加できるけど、拍手で表現できることは限られているからだ。ペンライトの色で感情を表現する、というのを最初に考えた人は天才だと思う。

 

 

まとめると、最高のイベントだった!

 

 

最後に、名取の中で一番好きな、おすすめの動画です。

www.youtube.com